四肢の骨
両棲類,爬虫類,哺乳類の自由四肢は前肢,後肢を通して同じ基本的構造をもつ。
指は原則として五指。
前肢と後肢との相同は次表のようになる。
前 肢 後 肢
柱脚 上腕骨 大腿骨
軛脚 橈骨 脛骨
尺骨 腓骨
自脚
基脚 手根骨 足根骨
中脚 中手骨 中足骨
末脚 手の指骨 足の指骨
各脚の長さの比率は動物の生活型とある程度の関係があり,走行型の陸上四足獣では,柱脚<軛脚,重量級の陸上四足獣では,柱脚>軛脚である。
(馬の後肢などをみると中脚の長さも非常に長く、人間でいう足関節にあたる部分を、多くの人が馬の膝だと思っているようです)
これにより走行型の動物は慣性モーメントを受けづらくなっている。
(材質や太さが極端に違わない限り、長さ50cmの棒の先に10cmの棒をぶら下げたものより、長さ10cmの棒の先に50cmの棒をぶら下げたもを動かすほうが、少ない力で済むという事です。)
手根骨と 足根骨の相同
手 足
舟状骨 舟状骨
月状骨 距骨
三角骨 踵骨
豆状骨 なし
大菱形骨 内側楔状骨
小菱形骨 中間楔状骨
有頭骨 外側楔状骨
有鈎骨 立方骨