脊柱
脊柱は椎骨で構成される。胸椎の椎骨+肋骨が基本的なかたちである。
・人の脊椎の数
頚椎:7
胸椎:12
腰椎:5
仙椎:5
尾椎:3〜5
・他の哺乳類では
7個の頚椎が哺乳類の特徴であるが(例外はナマケモノとマナティーなどのカイギュウ)、その他の部位は哺乳類あっても種によって異なる
・仙椎化
第5腰椎が第1仙椎のかたちをとることを仙椎化といい。完全な仙椎化では1個の仙骨と4個の腰椎が存在する。
・腰椎化
第1仙椎が第6腰椎のかたちを取ることを腰椎化といい。完全な腰椎化では1個の仙骨と6個の腰椎が存在する。
・脊柱の彎曲
後彎 ---- 第一次彎曲(胎児期に出現)
前彎 ---- 第二次彎曲(誕生後に出現。)
側彎 ---- 乳幼児型(男児、左カーブが多い)
幼児型 (右カーブが多い)
思春期型(女児、右カーブが多い)
・彎曲がないとどうなるか
前彎,後彎によるS字カーブがなければ着地の衝撃が頭部に強く伝わってしまい、危険な状態になる。
・二次彎曲の出現
首が据わるころ(3〜4か月)に頚部の前彎が、つかまり立ちのころ(8〜10か月)に腰部の前彎が発達する。
・脊柱を真直ぐに保つ筋と脊柱の靭帯
脊柱起立筋3つ。
最長筋、腸肋筋、棘筋
靭帯7つ。
前縦靭帯と後縦靭帯
黄色靭帯
項靭帯(棘上靭帯の頚椎部)、棘上靭帯、棘間靭帯、横突間靭帯
椎骨の代表として基本となる胸椎をみる。
椎孔‥脊柱管、脊髄とその付属物(髄膜、血管など)が通る。
椎間孔
・椎間孔の構成
上椎切痕と下椎切痕の間、脊髄神経が通過する。脊髄からでる後根の脊髄神経節も収まっている。
・各椎骨の大きさと機能の関連
脊柱を構成する椎骨の大きさは、上から下(頚椎から腰椎)にいくにしがって強大になっている。仙骨から下は急に弱小になっている。
これは体重を支える働きと関連している。
・関節面の向きの各椎骨での違いと運動との関連
頚椎
水平面にちかい棘突起の角度と関節面、回旋に有利
胸椎
前額面にちかい棘突起の角度と関節面、主に体幹の側屈、回旋
腰椎
矢状面にちかい関節面、主に体幹の前・後屈運動
屈曲 伸展 側屈 軸回旋
頚椎 40゜ 75゜ 35〜45゚ 45〜50゜
胸椎 45゜ 25゜ 20゜ 35゜
腰椎 60゜ 35゜ 20゜ 5゜
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